青春の花は素顔に咲く
*
「ボクは嫌だ」
生徒会長の元へあたしと白銀が行って真っ先に言われたのが、この言葉である。
「え、あの。生徒会長……今、なんて」
「ボクは嫌だと言ったんだよ、黒野君」
「どうして!? 色々優待特典あるのに!? 推薦だって夢じゃないのに!?」
「それでもボクは嫌だ」
分厚い眼鏡を触りながら生徒会長は言った。
「……そんな、生徒会長旬谷雅人(しゅんたに まさと)としてピッタリの役目じゃないですか! 人のためになる、善行じゃないですか」
「黒野君のためなら、ボクは動くよ。でも白銀君だろう? 彼は……」
「事情があるって話は聞きましたよね」
「聞いたよ。でも、嫌だ。事情について詳しくも聞いたしそれを言いふらす気はない。だけど」
「お願いしますよ、生徒会長!」
「オレからも頼む。どうか……!」
「絶対に嫌だね」
「ええ……なんでですか?」
あたしはしょんぼりしながら生徒会長に詰め寄る。
真っ赤な顔をしてそっぽを向く生徒会長。
「ボクは嫌だ」
生徒会長の元へあたしと白銀が行って真っ先に言われたのが、この言葉である。
「え、あの。生徒会長……今、なんて」
「ボクは嫌だと言ったんだよ、黒野君」
「どうして!? 色々優待特典あるのに!? 推薦だって夢じゃないのに!?」
「それでもボクは嫌だ」
分厚い眼鏡を触りながら生徒会長は言った。
「……そんな、生徒会長旬谷雅人(しゅんたに まさと)としてピッタリの役目じゃないですか! 人のためになる、善行じゃないですか」
「黒野君のためなら、ボクは動くよ。でも白銀君だろう? 彼は……」
「事情があるって話は聞きましたよね」
「聞いたよ。でも、嫌だ。事情について詳しくも聞いたしそれを言いふらす気はない。だけど」
「お願いしますよ、生徒会長!」
「オレからも頼む。どうか……!」
「絶対に嫌だね」
「ええ……なんでですか?」
あたしはしょんぼりしながら生徒会長に詰め寄る。
真っ赤な顔をしてそっぽを向く生徒会長。