青春の花は素顔に咲く
気障なセリフを何も抵抗なく口にする感じが……すごく……。
今はサングラスとリーゼントのヤンキー姿だけど王子様なアイドルのKAKERUの姿で言われたら、あたし鼻血出しちゃってたかもしれない。それぐらい、口説き文句みたいなこと言ってる自覚、あるのかな? ……多分、ないな。うん。
「けど、ほんとに悪かったな。忙しい中時間を使わせて、呼びだして」
しっかり頭を下げながら白銀は謝った。
リーゼントがあたしにぶつかりそうだ。
「あ、えっと、まあ……」
「もう、迷惑はかけないから」
「へ?」
(どういう事?)
「他の人を探してみるつもりでいるよ。勉強に関しては」
「えっ……」
「? どうした? 嫌そうな顔をして」
「えーっと……」
(なんで、あたし、動揺してるの?)
もしかしてあたし……白銀の傍にいたいのかな。