青春の花は素顔に咲く

 離れていくと知ってへこんでる自分がいることに、あたし自身動揺してる。
 何故だか白銀をもっと知りたい、と思ったから。
 一緒に勉強して、卒業したいな、なんて思ってしまったから。
 絶対苦労するのはわかってるのに、話せば話すほど、ここでさようならはしたくない気がして。なんでかな。あたし、白銀を放置できない。気になるし、ほかの誰かに指導役を取られるのが正直嫌でたまらなかった。

(だけど、そんな急に意見を変えるのは都合がよさすぎるよね)

 あれだけ酷い態度を取っておいて、今更教えたいですなんて虫が良すぎるよね。

 わかってる。自分勝手すぎるのは、わかってるんだ。
 だけど。

「あのさ、白銀」
< 61 / 311 >

この作品をシェア

pagetop