青春の花は素顔に咲く
「なんだ?」
「えっと……その」

(言えないよ……こんな、ずうずうしいこと)

「黒野?」
「!」

 白銀があたしの顔を覗き込む。

 甘い吐息がかかっていい匂いがふんわりとした。

「何か、悩みごとでもあるのなら、オレはいくらでも聞くが」
「あ、ええーっとその……」
「おまえには、助けてもらったからな」
「? いつの話?」

 あたし、白銀をいつ助けたっけ?

 記憶にないんだけど。

 首をかしげるあたしを、白銀は微笑んでみる。
 それを見て、あたしは勇気を出すことにした。
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