物事は計画的に。

「椿、昨夜ママ話したはずだけど?
 どうして大事な約束を忘れるのかしら?
 なんだか妻になる意識がないのがとても心配なんだけど、大丈夫かしら。」

やってしまったよ。
地雷を踏んだ①
ママがこんな話し方になると長い。

「うん。
 私も不安になってきたよ。」
 
だから行くの止めようよ~!!
そんな私の状況を無視して父が続ける言葉にいい加減怒りたくなってきた。
どうして娘がお嫁にいってしまうのかも知れないのにこのノリな訳よと、、、いつか言いたい!!

「美容室、予約してあるんだろ?
 そろそろ出発したらどうだ」

美容室、予約したんだ。。。
やる気満々じゃん。。。

そうでしたか。
それにママが心配な様に妻になる意識なんてありません。
もし、良かったら中止にしてくれても?って淡い気持ちを抱きながら美容室へ連れて行かれた。

何だか変に緊張してきた。 
自分の運命が勝手に決まってるのに今日まで普段通り過ごしてしまった自分に案外、神経図太いのかなと可笑しくなった。


お見合いなんてね。何処かの令嬢でもお姫様でもない、一般人過ぎて現実的じゃないからから。


とりあえず、父の職場の方だし迷惑掛けない程度にやんわりお断りされるよう心がけようと誓った。

夢であったら今すぐ覚めてーーーーーーー
夢ならね。今すぐ覚めていいよ。
今日は休日だけど二度寝はしないから。
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