物事は計画的に。


洒落た、新しくオープンしたらしいその商業施設へ足を踏み入れる。
電車での移動は面倒だなと思っていた手前、有難い提案だ。
一つ信じられないのだが、二人はさも当然のように二人は手を繋ごうとした。
幼馴染みってこんなに距離が近いものなのか?
僕なんて椿と手を繋ぐなんてここ最近やっとの出来事なんだが。  

「誠、何階だったっけ?」
「まずは4階、無ければ7階
 昨日、説明したじゃん。」
「岳さん、まずは4階だそうです。
 行きますよ~」

いかんいかん。
考え事をしていたら先に進みそうになっていた。
「4階って女性物売り場?」
「はい!だって今日のミッションはまこ「おい!エスカレーター、気を付けろよ。
 余計な事は言うなって言ったよな?」
「ごめんごめん!!
 あっ!ねぇ。
 4階に着いたら私、お手洗い行ってもいいかな?」


二人でこそこそと話していた内容が気になるがおいおいって事にするか。
確かにエスカレーターに足を躓いてなんて想像するのも恐ろしく、頭が拒否した。
彼は小さい時から椿とそれこそ、外出だってしてるわけだ。
こんな些細な気遣いが出来る事には尊敬してしまうな。
きっとそんな椿を知ってるからスムーズに手を繋ごうとしたのかもしれない。


まだまだ椿の知らない事はたくさんあって、彼はそれを知っているのかと思うと一方的にしってしまう。

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