物事は計画的に。

フンッと怒るその姿さえも美人というのは美しいらしく、綺麗だと見とれてしまった。

「だったら先にそう言いなさいよ!!
 この鈍感!!
 それでも奧さまとやらに会うまでは認めないから!!」


「それについては、申し訳なかった。
 君なら君だけを思ってくれる人が直ぐにみつかるんじゃないのか?
 同期の中でも君は人気者だと聞くぞ。
 ただ、僕の許可なしに妻に接触しようとしたり妻を怯えさせる行動、言動はしないでくれ。

 悪いが待ち合わせをしている。
 道に迷ってないか心配なんだ。
 先に出勤してくれ。」


「宮下君のそういう思わせ振りな態度や言動も私の許可なしにこれからは謹んでくれる?」


納得した雰囲気で岳さんの職場の方は駅の入り口へ入っていった。
正直、あの美人さんにお会いするのは後ろめたい。
こんな子ども染みた私になんて会ったらそれこそ、納得いかないだろう。

ピロロローン
スマホを確認すると岳さんからメッセージが届いた。
『まだか?迷う前に連絡しろと言ったはずだが?』
直ぐに電話を掛け、駅に着いた事を告げる



こ、怖かったーーーーーーーー



とりあえず、任務完了!!



家に着いたらカフェオレ飲みながら読みかけの本でも読もう!!



あとは、自分の気持ちに向き合おう。

< 69 / 193 >

この作品をシェア

pagetop