昨日までを愛せますように。
こんな時間でも、それなりに混雑している駅内。

仕方なく帰ろうと歩いて居たら、後ろから私を呼ぶ声がした。

「かーなーちゃん!お仕事帰り??」

パタパタと走り寄る彼女は、こないだの彼女だった……。

「こっ…こんばんはっ」

「やだっ!!香奈ちゃん、よそよそしいっ!!」

「はぁ……」

相変わらずのテンションの名も知らない彼女。

よくもまぁ、こんな偶然があるものだ。

連絡先も知らないのに、偶然にもこんな場所で会うなんてね……。

「あのぉ…こないだの服とか…」

「捨てていいってば!!」

こないだ会った時に無理矢理、手渡された服の事を聞こうとしたら、怒り口調で言われた。

それ以上は何も言えない。

「香奈ちゃんが大丈夫なら、どこかでゆっくり話さない?」

「……うん…」

彼女がちょっと切なげな顔をして笑ったから、私は頷いた。

嫌いなタイプの彼女なんだけど……




相当、心が寂しい?




弱ってる……?






彼女と話したいと思ったんだ─────……




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