真夜中のサイコパス
私に向けられた疑惑の目
私が木村菜々子を階段から突き落とした次の日、私は憂うつな気持ちで学校に行く準備をしていた。


私は木村菜々子が階段から落ちていったあと、彼女がどうなったかをまだなにも知らなかった。


だけど、階段の踊場で頭から血を流して倒れていた木村菜々子が無事であるはずがないのだ。


今日、学校に行ったら、私は木村菜々子と顔を合わせるかもしれない。


それとも、もしかしたら、階段から落ちた木村菜々子は学校を休むほどのケガをしているかもしれなかった。


そして当然のことのように、木村菜々子を階段から突き落とした犯人探しが始まるに違いない。


その結果、私が犯人だとバレたなら、私はみんなからどんな目で見られるだろう?


それに、そんな事件の犯人が私だとバレたなら、私は高校を退学になるのではないだろうか?


私は社会から弾かれて、もう戻ってこれないのではないだろうか?


まだ見ぬ未来を想像すればするほど、私の心は不安で満たされていく。


本当は学校を休みたい。


でも、今日だけはちゃんと学校に行かなくては。


そうじゃなきゃ、私が犯人だとバレてしまいそうな気がするから。
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