カレシとお付き合い② 森君と杏珠
♢
結局、私は消防隊員に救助された。
ありえない体験だった。
やっと木から降りれて、下で待っていてくれた森君に保護された。
彼は、上着を脱いで私にかけてくれて、その上から腕で囲ってくれて、私はしがみついた。
香水と、乱れたシャツと、急いでくれたんだ⋯⋯ 彼は汗かいてて、心臓が早くドキドキしているのが聞こえた。
一生忘れない、と感じた。この瞬間。
彼は左手で私の後頭部を抱いて、強く引き寄せてくれて、かがみこんで髪や耳や頬が顔に触れて、耳元で、
「ごめん」
と言う。
私は首を振った。
来てくれた。
こんなに急いで、心配してくれて、私のために。
森君の声も少し震えてるなんて、想像もしなかった。
結局、私は消防隊員に救助された。
ありえない体験だった。
やっと木から降りれて、下で待っていてくれた森君に保護された。
彼は、上着を脱いで私にかけてくれて、その上から腕で囲ってくれて、私はしがみついた。
香水と、乱れたシャツと、急いでくれたんだ⋯⋯ 彼は汗かいてて、心臓が早くドキドキしているのが聞こえた。
一生忘れない、と感じた。この瞬間。
彼は左手で私の後頭部を抱いて、強く引き寄せてくれて、かがみこんで髪や耳や頬が顔に触れて、耳元で、
「ごめん」
と言う。
私は首を振った。
来てくれた。
こんなに急いで、心配してくれて、私のために。
森君の声も少し震えてるなんて、想像もしなかった。