年下彼氏 〜side story〜
「大切なコトとか大切なモノは、なくなって初めてあれは大切だったんだなーって気付くんだよな」
「意味わかんないけど」
「だろうな。・・・悪く思うなよ?これでもだいぶ待ってやったんだ」
神妙な面持ちで兄貴が俺の頭に手を置く。
やめろ、気色悪い・・・!
ぽんぽん、と真紀にやったのと同じようにすると兄貴は部屋を出て行った。
結局用は何だったんだ・・・。
「大志。私、クリスマス圭ちゃんと一緒に過ごすね?」
なんで俺に言う?
兄貴が予定ないならいいじゃんか。
「いいんじゃないの?」
「うん・・・」