年下彼氏 〜side story〜



24日、クリスマスイブ。

野球部のやつらと夕飯カラオケ、と散々騒いだ後、家の近くまで来て立ち止まった。



正確に言えば、遠慮して立ち止まってやったんだ。



家の前に、兄貴と真紀がいた。

別にそれだけなら立ち止まらないし、そのまま声をかける。

だけど、どうも様子がおかしい。


門の前の石段に隣同士に座って、仲良く話す二人の距離は“幼なじみ”にしては、あきらかに近すぎた。





< 12 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop