年下彼氏 〜side story〜
24日、クリスマスイブ。
野球部のやつらと夕飯カラオケ、と散々騒いだ後、家の近くまで来て立ち止まった。
正確に言えば、遠慮して立ち止まってやったんだ。
家の前に、兄貴と真紀がいた。
別にそれだけなら立ち止まらないし、そのまま声をかける。
だけど、どうも様子がおかしい。
門の前の石段に隣同士に座って、仲良く話す二人の距離は“幼なじみ”にしては、あきらかに近すぎた。