年下彼氏 〜side story〜



会話が途切れて見つめ合うふたりを、それ以上は見ていられなくて背を向けた。


なんで見ていられなかったのか、そんなことその時はわからなかったけど、後々わかりすぎるほどよくわかった。




翌日からも何事もなく真紀はよく部屋に来たし、学校でもよく話した。

ただひとつ違ったのは、右手の薬指にはめられたシルバーの指輪。

誰にもらった?なんてことは聞かない。

イブの翌日から、その指輪は真紀の指にはめられていた。

兄貴しかいない。



真紀も俺も兄貴も、わかっていても、その件に関しては口にはしなかった。



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