年下彼氏 〜side story〜
“真紀が好きだ”
―――だけど、気付いた時には、もう遅かった。
***
「・・・兄貴のことは、いつから?」
いつも通りの休日。
真紀とふたりでゲームをしている時に、唐突にした質問。
真紀は、その突然の質問に目を丸くしてピタリと動きを止めた。
やる気のない音楽と共に画面にでかでかとゲームオーバーの文字。
「あーあ、お前、ゲームオーバーじゃん・・・」
ピタリと動きを止めたままの真紀の顔を覗き込んだ。