年下彼氏 〜side story〜
俺と兄貴と真紀の、“幼なじみ”という均衡が崩れて1ヶ月。
徐々に兄貴と真紀の距離は近くなった。
“幼なじみ”の距離ではなく“恋人”の距離に変わっていった。
俺の部屋ではなく、兄貴の部屋に長居するようになった。
そうしてようやく気が付いた。
部屋が広い。
ぽっかり空いた自分の隣の空間。
何をする時も、真紀がいないことが、やけに目につく。
・・・あぁ、そうか。
俺にとって真紀は、特別な存在だったんだ。