幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
喧嘩がきっかけにってのは想定外だけど俺はもう限界だ。


「花乃。いい?」

俺たちは18歳の時から付き合い始めて8年になる。
花乃のあのふんわりしている性格とキスマークさえ、何されてるか分かっていない彼女の状況からバレたと思うが、俺たちは……まだ……していない。

この絶好のチャンスを逃すわけにいかない。
花乃を一生大事にすると心を固める。
そして誓う。

小さく頷いた花乃を確認して、大事に抱きしめそれから、横抱きにしてベッドへ運ぶ。


絶対、寝るなよ!!


「まっ待って!!
 いっくんお風呂、入りたい…なあ~」

残念ながら逃がさないよ。
ここまできて、逃がすわけないだろう。
先ほど花乃に言われた言葉にカチンときたのを思い出して意地悪を言ってあげよう。


「一緒に入るなら許可するけど、恥ずかしいって言って入らないだろ?
 だからだめ。
 今から汗かくんだし気にするなよ。花乃。」

「いじわる」
  


いやいや、俺が風呂に入ってる間に寝るだろ?



君は完全に俺のものーーーー。

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