幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
ソファーのクッションを投げつけて抗議を表す。
ばか
ばか!
ばかあ!!
「うっわあ!?
花乃、落ち着け!!
田代さんと同棲ってなんだよ!?」
私だって、反抗するよ?
いっくんはいつまでも経っても子ども扱いして何にも知らないと思ってるんだよね。
何にも知らない様にさせてたのは、いっくんのせいなのにさ!
子どもの私何かより大人の田代さんにすれば良いじゃんか!
「その言葉の通りだよ。
いっくんの方こそ私に話さなきゃいけないことがあるんじゃないの?
むしろ、高橋さんと私がお付き合いした方が都合がいいじゃない?」
「花乃。なんで俺が田代さんと同棲する事になってるのか説明して。」
ムカつくくらいに冷静な声。
怒ってるのは私だけ、みたいに。
さっきまで高橋さんの事で怒ってたくせに。