幼なじみと恋愛講座をご一緒に。

side樹

俺の彼女はいつも突拍子もない事をする。
ピュア過ぎるのか。
純粋なのは良いことだけど、偏った思い込みに悩む日々。

恋愛ものに疎くしたのは間違いなく、俺の責任だけど社会人になってから周りからろくでもない事を吹聴され、そのままその通りに受け取ってしまう花乃は正直危なっかしい。

彼女との出会いは小学校一年生の時。
同じクラスで席が隣同士だった。

子どもの頃は身体の弱かった彼女は学校を休む事が良くあり、連絡帳や宿題のプリントなどを届けていた時にパジャマ姿の恥ずかしいそうに顔を赤らめた花乃に一目惚れした。

彼女の居ないところで変な虫が付かないように牽制をし、俺が花乃の事を好きな事はオープンにしていた。
もちろん、花乃自身には気付かれないように。

花乃に嫌われたくなくて、恋愛感情を持っていると気付かれ逃げられたら堪ったものじゃない。
花乃が子どもから大人へ成長していくのを見守ったし、花乃のスタンバイが完了するのをいつまでも待っている。




水野 花乃(みずの かの)は俺の彼女。




高校を卒業後、俺から花乃に告白をして付き合うようになった。

本人は気付いてないが、花乃の事を可愛いとか気になるとかっていう話を高校入学後から聞くようになり、かなり焦ったが常に隣をキープしていた俺は彼女の隣をどうにか死守した。。

大学までには告白をして彼女にする事を胸に秘めその日まで我慢した高校時代。
花乃が誰とも付き合わないように牽制をしながら毎日過ごした。

大学も同じ所に行けるように二人で受験勉強をしたり、もちろん塾も同じところにした。
徹底的に花乃の隣をキープしてきた。

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