青薔薇の至愛
逃げようとしてもガッチリお腹に回された手が、私を掴んで離さない。
「雪羽も言わないってことは、お前のクラスやましい事でもする気か?」
「違うけど……朱ちゃん言ったら絶対怒るよ?」
「俺が文化祭の出し物ごときに怒るわけないだろ」
「う、うーん?」
それもそうだよね。
だってクラスで決めたことだし、しょうがない不可抗力(?)だよ。
「あー、優の体温あったけぇ」
「あ、朱ちゃん!?服に手入れないで……っ」
「……」
「聞いてるの?……って、んっ」
くすぐったいところを触られて、キスで黙らされた。
朱ちゃんの綺麗な指が、ツゥーと肌をなぞるから、変な声が出ちゃいそうで口を押さえて耐えていたると。
ドサッと、机から紙袋が落ちた。
それにお互い目を向けると、大変な事に落ちた紙袋からメイド服が飛び出してしまい、ガッツリと朱ちゃんの視界に触れちゃってる。
しばらく黙っていると、背後から怒りのオーラが放たれてあわあわと血の気が引いていく。