初恋物語~大切な君へ
ちょっと……ちょっと待って!
早すぎない!?
私まだ心の準備が出来てないよ?
それに……シャワー浴びてない。
圭介君が暴走しちゃったよ……。
私はそのまま寝室に運ばれ、
ベッドにそっと寝かされた。



「圭介君!?」
「ちょっと待って!?」
「まだ心の準備が!」


「ごめん……待てない。」
「もう限界……。」
「雫が欲しい……。」


雫は驚きながら一生懸命俺に、
言ってきているが俺はもう平常心を
保つ事が出来なくなっていた。


「圭介君……家帰らなくて良いの?」
「また今度、お互い時間ある時に……。」


「泊まる。」



「えっ!?」
「だけど、着替えとかは?」
「歯ブラシもないよ?」



「下着と歯ブラシとスエットはコンビニ」
「にもあるから大丈夫。」



「そう言う問題!?」

更に圭介君が追いかぶさって来た。
こ……これは逃げ場がない。
ちょっと圭介君の胸を押してベッドから
降りようとしても、圭介君はビクとも
動かなかった。
せめて、シャワー浴びさせて欲しい。


「圭介君!」
「せめて、シャワー浴びさせて。」
「お願いだから。」



「ごめん……。」
「暴走した……わかった。」
「俺もシャワー浴びさせてくれる?」



「うん。」
「それは全然良いよ。」



「じゃ俺、雫がシャワー浴びてる間」
「コンビニで泊まりセット買ってくる。」


「わかった。」
「じゃ鍵渡しておくね。」


私は、圭介君に鍵を渡した。
そして圭介君は家を出てコンビニに向かった。


てかっ!
この展開考えてなかったんだけど……。
本当に私達しちゃうの?
私……初めてなんだけど。
どうしたら良いの?
美桜に相談する余裕もないよ。
とりあえずシャワー浴びないと。


「ど……どうしよう。」


私は、シャワーを浴びながらポツリと呟いていた。
圭介君は経験あるのかな?
私緊張隠せないよ。
こんな事を悶々と考えながら私は、
シャワーを浴び終え部屋着に着替えた。
それと同時に圭介君が帰ってきた。




「おかえり。」


「ただいま。」



「なんかいっぱい買ってる(笑)」



「美味しそうなプリンがあったから」
「買ってきたよ。」
「雫、プリン好物だろ?」



「わぁー!」
「ありがとう!」
「後で食べよ!」



「うん。」
「あっ、シャワー借りるな。」



「あっ……はい。」
「どうぞ……。」



圭介君はシャワーを浴びにバスルームに
行った。
この後すぐ……なのかな……?
私、変じゃないよね?
私は、自分の身体を確認する。
少し私太った!?
二の腕が少しお肉が付いてるかも。
駄目……落ち着かない……。
私は慌てて冷蔵庫から水を取って、
コップ一杯の水を口に一気に流し込んだ。
大丈夫……だってもういい歳だよ?
そりゃそう言う事しちゃうのも普通?
だよね。



「雫、お待たせ。」
「ドライヤーどこ?」



「あっ……。」

圭介君がいつもの圭介君ではない。
濡れた髪……眼鏡かけていない。
濡れた髪をタオルで拭いてる仕草。
ものすごく男性の色気が流出していた。
思わず私はドキドキと心臓が止まなくなる。
濡れた髪から見える流し目は真っ直ぐ
私の方を見つめている。
目視できないよ!


「ドレッサーの右の引き出しに」
「あるから自由に使ってください。」



「ははは!」
「なんで敬語になってんだよ(笑)」
「了解。」



「ずるい……。」

不意打ちにあんな圭介君を見せてくるなんて。
いつもと違う彼を見た私は思わず敬語に
なってしまった。
絶対私、緊張が表に出てる。



「雫ありがとう。」
「あれ?雫顔赤い……。」
「大丈夫か?」



「全然平気!」
「体調が悪いとかそんなんじゃ」
「ないから。」


「それなら良いんだけど。」

俺は雫を先程と同様に抱っこして
寝室に向かった。
雫の髪からシャンプーの良い香りがする。
可愛い……愛おしい……。
この日をずっと望んでいたから
本当に嬉しくて泣きそうになる。



「わっ!」
「圭介君!」

圭介君はまた再び軽々と私を
抱き上げ寝室に運ばれた。
私はまたベッドに寝かされる。
そして、圭介君は私にそっとキスをしてきた。



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