初恋物語~大切な君へ

「えっ?颯太君?」
「なんで……イタリアじゃ……」


「日本に戻ってきて」
「今ここで働いてる。」



「2人知り合い?」

坂垣さんは不思議そうに私に質問してきた。


「あっ……高校の時の友達で。」


私が、なんて答えれば良いか困っていたら
颯太君が先に質問に答えてくれていた。


「へぇー!」
「凄い偶然ね!」
「良かったわね木梨さん!」
「友達に会えて。」



「あっ……はい……。」


私は歯切れの悪い返事しか出来なかった。
動揺が隠せない。
これって現実?
日本に戻ってきたっていつから?
みんな知ってたの?


「ご注文お決まりでしたら」
「伺います。」


そう言って俺はこの場をやり過ごした。
明らかに雫は動揺していて、冷静では
ないと判断し、仕事モードに切り替えた。


「木梨さん」
「私、渡り蟹のスープリゾットと」
「アンチョビのピザにするけど、」
「アンチョビのピザ一緒に食べない?」



「はい。」
「私も坂垣さんと一緒のスープリゾットで。」


坂垣さんが代わりに注文してくれた。
駄目だな……私……坂垣さんにご迷惑
かけちゃってる。


そして、颯太君は注文確認を取り
厨房へと戻って行った。



「ちょちょちょっと!」
「木梨さん、あんなかっこいい」
「男友達いたの!?」
「彼氏さん大変そう。」


「元カレです……。」



「えっ!!」
「元カレ!?」

坂垣さんは驚きながら大声で話した。



「坂垣さん!」
「こ声っ!声大きいです!」



「ごめんごめん。」
「あまりにもびっくりしちゃって。」
「前話してた、高校生の時の彼氏?」


「そうです……。」




「破壊力あるぐらいのイケメンじゃない!」




「そうなんです。」
「高校生の時もものすごくモテてました。」
「だけど私、最初苦手だったんです」
「颯太君の事。」




「色々ありそうね。」
「今度時間作って話し聞きたいわ。」




「坂垣さんになら話したいと思います。」


「じゃ、今度泊まりに来ない?」



「えっ!?良いですか?」


「もちろん。」



「でわ、お言葉に甘えます。」



「そうしてください(笑)」
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