初恋物語~大切な君へ

「美桜!?そこで待ってたの?」



「慎吾、圭介!?なんで居るんだよ?!」


俺と雫は人が崩れ落ちる音がした方向に振り向いたらそこには長谷川さんと慎吾と圭介が重なって倒れていた。


「颯太ごめん!」
「心配でさ見に来てしまった。」

「颯…ごめん。」


「圭介まで…。」
「心配してくれるのは嬉しいけど」
「見られるのは恥ずかしい。」


「そうだよな。」
「颯、マジでごめん。」

「もういいよ(笑)」
「怒ってないし。」

「美桜大丈夫!?」
私はすぐさま美桜のところに駆け寄り美桜の身体を起こした。

「大丈夫…雫ごめん私も聞くつもりは」
「なかったんだけどやっぱり心配でさ」
「本当は体育館の中で待つつもりだった」
「けど直ぐに雫を助けれる近くにしよう」
「と思って花壇に行ったら」
「この状況になっちゃった。」

「謝らないで美桜。」
「むしろ心配してくれてありがとう。」
「それより怪我なくて良かった。」

「雫ありがとう!」
そう言って美桜は私に抱きついてきた。


「颯太そんな羨ましそうに」
「見るなよ(笑)」


「バレた?(笑)」

「ちょっと!颯太君?」

「颯太君?へぇー♪もう雫は」
「下の名前で呼んでるだ♪」


「だっ!だって友達ならフレンドリーに」
「いこって颯太君が。」

「うん!俺が言ったよ!」
「てかさ、長谷川さんも雫も俺達の仲間」
「で良いよね?」

「「うん」」


「慎吾と圭介は?」


「俺達も全然ウェルカムよ。」
「な?圭介!」


「あっ、うん。」
「長谷川、木梨よろしくな。」

「圭介君改めてよろしくね。」

「木梨…俺の事…」

「覚えてるよ。」
「中学の時何度か話した事と帰ったこと」
「何度かあったから。」

「改めてよろしくな。」


「こちらこそだよ。」

近藤圭介…君。
私は中学の時飼育員で中2の時近藤君と出会った。
近藤君は1つ隣のクラスで飼育係の班が一緒だった。
だから週2回私達はうさぎと鶏の世話してから帰りはいつも一緒に帰ったのだ。
でも中3の頃から班が別になりそこからは
全然話さなくなった。
そしてその頃の私はいじめにもあっていたから不登校にもなっていた。
そんな事を思い出していたら、颯太君の友達の増田君がみんなに向けて発言した。

「なぁ!みんな!」
「良い事思いついた!」



「慎吾、何思いついたんだ?」


「ちょっと待って今作ってるから。」


「作ってるから?」
私は何を作ってるのかサッパリわからない。
1つわかるのは増田慎吾君はスマホをイジってると言う事だけ。
私はもう一度増田慎吾君に話しかけた。

「増田慎吾君…作ってることと」
「スマホをイジってるのは関係あるの?」

あれ…私今気付いたけど自然にタメ口で
話せてる?
これは颯太君の友達だからだろうか。
なんかこのメンバーとならうまく学校生活やっていけるかもしれない…。
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