このせかいに在るがまま
「星を見る気にもなれなくて、ずっとここには来てなかった。姉ちゃんのお見舞いに行く以外、一日中家にいた。両親が、取れる資格があるなら取っておきなさいよって勝手に買った問題集を暇つぶしにやったり、窓から見える空を1日中見たり。ほんと、おれってなんで生きてんだろって思うくらいつまんない時間ばっかすごしてた。死んだ方がずっとマシだったかも」
───死にたいとか、思わないんだ?
初めて星原くんと話した時、きみはわたしにそう聞いた。
両親は死に、親戚の家に預けられ、たいして友達ができるわけでもないまま、嫉妬と羨望からいじめの対象になった。
時に上履きを隠され、頭からいちごみるくをかけられ、罵詈雑言を吐かれる。
そんな毎日を生きていた理由は、苦しみも痛みもなく死ねる方法を探すのが面倒だから。
わたしが生きている理由なんてそんなものだ。つまらなくて、酷く虚しい。
それでも、今日まで生きている。