最後にもう一度愛を...


舌打ちをした紅さんが私の元へ駆け寄ってくる




「紅さん……」



私は紅さんの腕の中にすっぽりと収まった



こ……う……さん……




『里紗、会いたかった。やっと会えた。遅くなってごめんな。愛してる』




そう言いぎゅーっと抱きしめてくれた




私は紅さんに答えたくてぎゅーと力いっぱい紅さんを抱きしめた




「紅さん……わたしっ……」



「おいおい、俺たちのこと忘れてないか?」



そんな声に現実に引き戻された



『チッ……』



あっ……



そうだった……




悠遠さんと警察の人が1人だけ残っていたの忘れてた……


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