メリーバッドエンド
「そういえば、このシーンなんですけどぉ〜」
そう言いながら女優はさらに距離を縮めてくる。胸を無理やり押し付けられて、吐きそうになった。何とか表情を崩してしまわないようにする。
その時、ピロンと俺のスマホが音を立てた。LINEがきたみたいだ。送ってきた人物を見て、俺は嬉しくなって女優がまだ話している途中だと言うのに立ち上がる。
「紫水さん!?」
「ごめん、ちょっとマネージャーからLINEがきて」
女優にそう言い、俺は人気のない場所へと移動する。そしてトーク画面を開けた。LINEを送ってきたのはマネージャーではなく、七海だ。
「若菜様のお写真を送ります。お仕事、頑張ってください」
その文の後に送られてきた写真に、俺は胸が一気に高鳴っていくのを感じた。先ほど感じた不快感などが一瞬で消え、心が幸せで満たされていく。
送られてきた写真は全部で四枚。一枚目はメイド服を着てコスプレをしたもの。七海に着替えさせられたのだろう。どこか恥ずかしそうにしていて、可愛すぎて抱き締めたくなる。
二枚目はグラタンを食べている写真。七海がお昼に作ったのだろう。おいしそうに食べている。今度俺も作ってあげよう。癒される……。
そう言いながら女優はさらに距離を縮めてくる。胸を無理やり押し付けられて、吐きそうになった。何とか表情を崩してしまわないようにする。
その時、ピロンと俺のスマホが音を立てた。LINEがきたみたいだ。送ってきた人物を見て、俺は嬉しくなって女優がまだ話している途中だと言うのに立ち上がる。
「紫水さん!?」
「ごめん、ちょっとマネージャーからLINEがきて」
女優にそう言い、俺は人気のない場所へと移動する。そしてトーク画面を開けた。LINEを送ってきたのはマネージャーではなく、七海だ。
「若菜様のお写真を送ります。お仕事、頑張ってください」
その文の後に送られてきた写真に、俺は胸が一気に高鳴っていくのを感じた。先ほど感じた不快感などが一瞬で消え、心が幸せで満たされていく。
送られてきた写真は全部で四枚。一枚目はメイド服を着てコスプレをしたもの。七海に着替えさせられたのだろう。どこか恥ずかしそうにしていて、可愛すぎて抱き締めたくなる。
二枚目はグラタンを食べている写真。七海がお昼に作ったのだろう。おいしそうに食べている。今度俺も作ってあげよう。癒される……。