キミに好きだと伝えたい
「あの日自分が怖かった。志穂が浮気するはずないのに、気づいたら高橋の胸倉つかんでて、殴ってて。あのときは冷静じゃいられなくて、先生にとめられるまでなにもみえてなかった。志穂がいたことも」
「うん」
「少なくとも俺の行動で志穂は傷ついたと思ったし、怖がらせたと思った。もう志穂のそばにいる自信がなくなった」
「・・・だから嘘ついたの?好きな人ができたなんて嘘までついて」
「志穂のためだと思って」
「そこまで追い詰めてたなんてごめんね。わたしが日向しかいないのと同じように日向にだってわたししかいなかったのに、ごめんね」
自惚れなのかもしれない。でもわかる。
あの日ハンカチを差し出していってくれたから。
「俺がずっとそばにいてやる」って。