夢にも思ってなかったよ。
さっきから気になるのが、恵里菜の態度。
話し方もだけど、なんだろう?
この違和感が気持ち悪い。

「悪いが誘われても行く気がないから、気にするな。
 それで?
 そのランチで真夏に何の話をした?
 とてもじゃないけど、黙っていられる内容じゃない。
 今日はその事をしっかり決着をつけたくて此処に来た。」

「だって。
 薫君、忘れちゃってるから思い出して欲しくて。
 忘れたまま、別の女の人と結婚してある日突然、思い出して奥様が可哀想な思いをして欲しくなかったから。」

恵里菜が私の名前を呼んでくれないのがとてもショックで。
もう、友人には戻れないかなと思ってしまった。
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