碧色の恋。



「はーい、みんな差し入れのアイスよー」


担任の先生がポッキンアイスを差し入れに持ってきてくれた。半分に折って食べるやつだからしまちゃんと半分こにしようかな…なんて思っていたのに。


「桜庭ちゃんおれと半分こしよーよ」


「えー、しょーがないなあ」


颯ちゃんとしまちゃんがパイン味を半分こしている。
誰と半分こしてもらおうかな…と考えていた頃にはもう袋にはアイスがなくなっていた。


「えっ…もしかして私の分ない…?」


夏休みいっぱい食べたから別にいいけどさ!
先生もちゃんと人数確認して買ってきてよ!


「私もアイス食べたかったな…」


アイスがないから仕方なく自販機でジュースを買いに行こうと廊下に出ようとしたときだった。


「…ひゃっ!」


右頬に何か冷たい物を当てられた。
手に取ってみると半分にされたブドウ味のポッキンアイス。


「…あげる」


七瀬くんはそれだけをいい自分の席に戻ってしまった。
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