碧色の恋。


早く食べなきゃ溶けちゃうって分かってるのに食べれない…正確に言ったら食べたくない。だって、七瀬くんがくれたんだもん。


「ことちゃーん食べないならおれ食べちゃうよ?」


しまちゃんと半分こしたポッキンアイスを咥えながら颯ちゃんが私のところに来てきた。


「あ、あげないっ」


慌ててポッキンアイスに口をつける。七瀬くんがくれたやつだからいつもより美味しい…なんて思っちゃった。



「良かったねー琴音、七瀬にアイスもらえて」


しまちゃんはニヤニヤと楽しそうにアイスを食べてる。
うん、七瀬くんに貰えて嬉しかったけど…




「七瀬くんと半分こ出来るなんてうらやましー」


「遠野さんいいなー」



クラスの女子がそう話しているのが聞こえたせいで、なんだかモヤモヤした気持ちになり私はそっと教室から離れた。
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