碧色の恋。



「七瀬くんが、幼なじみだってこと知られたくないみたいだったから…名前で呼んでたら変だと思って……」


「っはは、マジか」


七瀬くんが1人でお腹を抱えて笑いだしてしまった。



「じゃーもうカレカノだからいいよ、名前で呼んでよ」


「えっ……と」


「なに、呼べないの?」


七瀬くんが俯いている私の顔を覗き込んだ。



「…あおくん」



「…ちゃんと、碧って言って」



"碧"って呼んだこと、1度もない。恥ずかしい。緊張する。


「あ……おい…碧……くん」


「"くん"はいらない…って言ったらどうする?」


「……むりだよう」


「…1回だけ。琴音」



どうしよう、心臓が今度はドンドンいってる。
さっきから心臓が休まらないよ。



「あ……碧…んっ」


呼んだと同時に、七瀬くんにキスされた。


「よく出来ました。」





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