碧色の恋。
──「これにて文化祭は終了となります
お帰りの際は忘れ物にご注意ください」──
校内放送が流れた。文化祭が終わってしまった。
私はまだ、碧くんの腕の中にいる。
「…椿に昨日会って、告白大会やるから出ないかって誘われて、断れなくて出たけど結果オーライだな」
「…碧くん、すき」
「知ってる」
「教室、戻ろっか」
碧くんと体が離れる。寂しいけど、これからもっとずっとたくさんしてもらえるよね。
「行くぞ」
碧くんが手を差し出した。これって、手繋いで戻るってことだよね??
「……うんっ!」
私は少し戸惑いながら、碧くんの手を握った。
こうして手を繋いで歩くのは何十年ぶりだろう。
この時間が続きますように────
fin


