碧色の恋。
「てか七瀬くん、昨日教室に来たあの女の人放課後彼氏に車で迎えに来てもらってたよ!これって浮気だよね!」
昨日私が帰ったあと、そんな事があったんだ…。
というか椿先輩って人堂々としすぎじゃない?
「…浮気、かもねえ」
七瀬くんもだるそうに返事をする。浮気だってこと、ちゃんとわかってる上で一緒にいるってこと?
「特定の彼女作らないからキープにされてるんだよ!ね、だからあたしと付き合お?」
七瀬くんと、目が合ってしまった。いつもならすぐ逸らすのに、今日はなかなか逸らしてくれない。
「·····めんどくさい」
そう言い、やっと七瀬くんの方から逸らしてくれた。
「もう、七瀬くんってばいつもそう。でもそんなところも好き!」
めげない女の子も凄いなぁと感心する。
好きな人に好きって言えるって、いいなあ。