時間切れ

日曜日 慎一の引っ越し…

やはり引っ越し業者の作業員はテキパキと動き、あっという間に搬出した。

作業員に手伝ってもらい、家の前にゴミを出す。

午後からマンションへの搬入。

業者のトラックは荷物を積み出発した。


俺は 家の中を見て回った。

一部屋ずつ、残ったものはないか扉を開けて確認する。

最後にブレーカーを落としガスの元栓も閉め、戸締りして自宅に鍵をかけた。

もう、二度と住むことはないマイホームをあとにした…



午後の荷物の搬入も終わり、出来るだけ荷解きして片付け何とか生活出来るようになった。

「ふ〜、やっと、落ち着いた〜」

これからの人生は、真面目にやらなきゃな!

降格になるにせよ、懲戒解雇になるにせよ全て自分が蒔いた種なんだから受け止めよう。

母さん、典子、陸、ゴメンな…

今頃 気づいても遅いんだけどな… ハハハ…


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