時間切れ

「一也さんさ〜、弁当箱のコーナーでひとつずつ手に取って、吟味してて面白かったんだよ!

オレがふざけて幼稚園の子が欲しがる〇〇レンジャーの大判ハンカチを持っていったら、オレが欲しがってると思って買い物カゴに入れるんだぜ! ハハハ!」

「いや〜、陸のこだわりなのかと思って…ハハハ〜! 
典子さん、図々しいお願いですが朝食が和食で味噌汁がある日はこちらのランチジャーを使って、味噌汁も入れて貰えますか?」

一也の目はキラキラしていた。

「先生、ウチの朝食は、和食ですから大丈夫よ!休日だけパン食なのよ〜」

「では! お願いします! 楽しみです!職場に行くのが、楽しみになりました!ハハハ」

「はい。では頑張ってお弁当を作りますね。」

「やっと、幼い頃からの夢が、叶う〜卵焼きも入れてもらえますか?」

「ふふふ。はい。甘いのがいいですか?
それともダシがきいてるしょっぱい方ですか?」

「まずは、甘いのを!次の日はしょっぱいのでお願いします!
それから、俺は好き嫌いもアレルギーもありません! なんでも食べれます!」

「はい。わかりました。何でもOKということで、承ります!」

「一也さん、良かったね!」

「あぁ! 本当に嬉しいよ、陸〜。」

「一也さん子供みたい! ハハハ」

みんなで、クスクス笑った。
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