時間切れ
典子は、家庭教師のことですっかり忘れていた新しい携帯の契約を思い出して、陸に話した。

「陸、私すっかり忘れてたんだけど、私と陸の携帯を新しい番号で契約し直さなきゃならないんだった〜。」

「あ、そうだね!じゃあ、明日午前中にでも予約してから行く?」

「う〜ん、 日曜日は混むから月曜日に陸の学校が終わってから行こうよ。」

「うん。わかった。月曜日は寄り道しないで帰ってくるわ。」

「うん。お願いね。」

「陸、婆ちゃんさ、月曜日から2泊で北海道へ行ってくるからね〜」

「え、 あ、 うん。わかった。」

「弘美さんは、いよいよ なんですね…
典子さんも、 水曜日の1日から事務所で仕事開始ですね。」

「婆ちゃんも、母さんも頑張れ!オレも受験勉強頑張って将来は、医者か弁護士になって母さんをラクさせる!
オレの初給料で、みんなを高級なレストランでご飯をご馳走するからな!」

「「ありがとう。 陸。」」

典子も弘美もぽろぽろ泣き、テーブルのティッシュで目頭を押さえていた。

一也は、3人の姿を見て家族って良いなぁ〜
俺も仲間になりたいなぁっと、考えていた…


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