時間切れ

「あ! 忘れてた! あのさノン、ウチの事務所は何社か企業さんの顧問弁護してるじゃあない? 

俺の担当の会社で、夫婦同伴でクリスマスパーティーがあって、
去年までは1人で行ってたんだけど、今年はノンも一緒にお願いね!」

「え! パーティーに同伴?私で大丈夫?」

「最初に社長さん夫婦に挨拶したら、ご馳走食べて帰ってくるだけだから。
明日さ、ノンのドレスとか買いに行こう。」

「ドレス! 大丈夫かなぁ最近太ったからな」

「それとも 着物にする?」

「着物… ドレス… う〜んどっちが良いかな〜」

「以前 違うパーティーの時、山田先生の奥さんは着物だったかな?
沢木先生の奥さんも着物だったわ。」

「一也さん、スタイルを隠すには…
着物にする! どんな着物が良いのかな?
着物の保管とか大変だしレンタルにしたいな」

「じゃあ、辻社長に電話してきいてみるな。」

「一也さんって、本当に素敵な旦那様だね。
いろいろ、私の事も考えてくれてありがとうございます! 頼りにしてます!」

「え、そんなの当たり前だろ! 
俺の大切な奥さんなんだから〜 ハハハ」


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