時間切れ

翌朝、看護師さんが、検温と血圧を計りにきた。

「おはようございます。体温と血圧をはかりますね!」

「はい。」

「今日篠原さんは、ご主人と11時半から高野先生の検査結果を聞いて退院なので、
ご飯を食べたら11時半までにお着替えして退院の支度をしても大丈夫ですからね!」

「はい。ありがとうございます。」

典子は病院の朝食を食べ、洗顔もすませて簡単にメイクもし一也を待っていた。

11時に一也が来てくれた。

「ノン、もう着替えも支度も済んでるね。
1日だけの入院で良かったな!」

「ねぇ、朝ごはんは大丈夫だった?」

「もちろん! 俺が目玉焼きを焼いて〜
パンとコーヒーにした〜! ハハハ。
あ、サラダも作ったよ〜!
陸も、父さんも食べて出かけたよ!
掃除はしてないけど…」

「スゴイ! あのコンビニ弁当ばかりの一也さんが、朝食作ったんだね〜 偉いよ!」

「愛する妻のおかげですよ〜ハハハ!」

2人で、クスクス笑っていた。


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