時間切れ

一也も、みんなも泣いていた。



龍一は、この遺言書とお金を受け取る時に、典子から直接感謝の言葉をかけられ、龍一は典子に必ずマンションに戻って欲しいと伝えていた。

痩せ細っていたが、元気良く「ハイ!」と返事をした典子を思い出して、涙が出た。


「みなさん、典子さんの気持ちを無視せず使ってあげましょう。その方が喜んでくれると私は思います。」


「うん。わかった。父さん、ノンの願いを叶えてくれてありがとう。」

家族みんなが、何か吹っ切った感じの法要となった。
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