王女ちゃんの執事4『ほ・eye』王女さんの、ひとみ。
「お…れ、ひとり…だから」
 ――ああ――
 おれ、なんにも知らないな、おまえのこと。
「うん。じゃ、今、駅だから。――うん。――うん。頼むな」

 なぁ、王女さん。
 あんた今、笑ってる? 困ってる?
 おれはだめだ。
 おれにはわかんねえ。

 でもおれ、不感症でごめんて、あんたに謝るべきなのか?
 これまでずっとおれを守ってくれてありがとう、とかさ。
 なにしろ守護霊さまとかなら、あんた、おれがこの世に超薄幸な人間として生まれたときから、おれのことを心配してくれてたんじゃねえの?
 思わず()いちゃうくらいにさ。
 だからとりあえず今は、あんたの見つけた有能な執事、町田を守るよ。
 約束する。


 町田は笑った。
 泣きながら。
「加藤さん……、きれいです」
 はいはい。
 ありがとよ。

★END★



次章をエピローグとして完結です。

< 59 / 66 >

この作品をシェア

pagetop