いつか再会する時まで
「よーい、ドンッ!」
ピストルの音と共に強く地面を蹴る。
ゴールだけを見据えて真っ直ぐに走る。
結果はもちろん1位。
2年生のを見ていると最後に朔が走った。
さすがと言うべきか...やっぱり速かった。
苦手な物とかなさそう...
「お疲れ様。速かったね」
朔「...玲音もお疲れ」
走り終わった朔に声をかけると少し目を開いて驚いたような顔をしたあと、目を細めて微笑んだ。
...?なんかいい事でもあったのかな。いつもより表情が柔らかい気がする。
でもその後にクラスの人に「伊集院ってホントなんでも出来るよな〜」と言われて悲しそうな目をしていた。