カラフル☆デイズ
Days -Ⅴ-【混沌☆パープル】

晴天の朝



期末テストも無事に終わって、そこから数日が過ぎた。


テストの結果はそこそこで、苦手な数学をいつもより頑張れたのは、きっと深月先輩のお蔭だ。


そして私は、待ちに待った深月先輩とのデート当日を迎えた――。


この日が近付くにつれ、一日一日がやたらと長く感じられて仕方なかった。


昨夜に至っては、せっかくのデートに寝不足の顔を(さら)す訳にはいかないと、早く寝ようとしたのに、まるで遠足前の小学生みたいになかなか寝付けなかったほど。


天気予報では、午後から雨が降るみたいなことを言っていたけれど、窓の外から覗く空はどこまでも晴れ渡っていて、気持ち良いくらいの晴天だ。


「うー、緊張してきた!」


私は、ベビーピンクの小さなショルダーバッグを肩に掛け直し、スマホを取り出した。


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