カラフル☆デイズ
「当たり前だろ。あんなヤツと一緒だって知ってたら、誰が許すかっつーの!」
セイ兄はいつもと違い、昂る感情をそのまま私にぶつけてきた。
「あんなヤツ?まひると一緒にいた男って、静夜の知ってるヤツなのか?」
そうセイ兄に訊ねるあさ兄の声と
「深月先輩のこと、あんなヤツとか言わないでよ!」
セイ兄に抗議する私の声が重なった。
「“みつき”……?」
自分の頭の中に該当する人物がいるかどうかを探っているのか、深月先輩の名前を口にした途端、あさ兄は黙り込んだ。