カラフル☆デイズ

笑顔でストラップを受け取った私に、更に深月先輩が「おまけ」と言って手渡してきたのは、色とりどりのキャンディ。


「ずっと不思議だったんですけど、どうしていつもキャンディを持ってるんですか?」


口が寂しいんですか?とからかうと、それはまひるの方だろ?と返された。


あながち、外れていないことは内緒だけど。


「アパートの大家さんが、会うといつもくれるんだよ。それを初めてまひるにあげた時、余りに嬉しそうだったから……」


「だったから?」


「だから、その、気付いたらいつの間にか、自分でも買う様になってた」


「……深月先輩、今、ものすごーく胸がきゅんとして困ってるんですけど、どうすれば良いですか?」


「その飴でも舐めてれば?」


照れくささからか、いつも以上に素っ気ない返事になってしまう深月先輩にも、また胸がきゅんと高鳴った。


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