ほろ苦シナモンと甘い夢
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「孝じい!久しぶり!!」


「凪ちゃん、よく来たねぇ。助かるよ。…アレ?凪ちゃん、その大量の擦り傷はどうしたんだい」


「あはは…これはちょっと事情がありまして…」



学校帰りに私がやって来たのは< 喫茶 シノミヤ >。

四宮 孝臣(しのみや たかおみ)_通称、孝じいは< 喫茶 シノミヤ >のオーナーで颯のおじいちゃん。


孝じいは母子家庭の私を昔から気にかけてくれて、よくシノミヤに私を招いてはお菓子をご馳走してくれたんだ。



「そうだ、凪ちゃん。新学期おめでとう。クッキーをあげよう」


「え!いいの!?やったあ!!」



孝じいはシノミヤでも人気の高いアップルシナモンのクッキーをくれた。



「じいちゃん、凪をあんま甘やかすなよ。調子乗るから」



スタッフルームからエプロン姿で登場した颯はため息をついて、「んっ」と私のエプロンを押し付けるように渡してきた。
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