昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
弥生さんは外国製の口紅を手に取り、私に塗る。
口紅を塗るのも久しぶりかも。
「できた。鏡見てみなさい」
彼女に言われてドレッサーの鏡を見る。
「え? これ私!?」
絹のように綺麗な黒髪、艶のある桃色の唇、白くて瑞々しい肌。
鏡に映っていたのは百合の花のように清楚で上品な女性。
「これがあなたの素の姿よ。磨かなくても美人なのに、髪も服も野暮ったくして。宝の持ち腐れよ!」
弥生さんに呆れ顔で言われるが、まったく理解できずキョトンとしながら反論した。
「いいえ、姉は美人だけど、私は違いますよ」
「家でちゃんと鏡見てる? あなたが美人じゃなかったら、この世の女はみんな器量が悪いって話になるわよ」
「……そんなことはないかと」
か細い声で言い返したら、ドアが勢いよく開いて、十二歳くらいの男の子が入ってきた。
目はまん丸で、髪はまだ子供なのにお洒落なパートスタイル。
彼も浴衣を着ていて、目を輝かせながら弥生さんに尋ねた。
「鷹政さまが女の人連れてきたって? どんな人?」
口紅を塗るのも久しぶりかも。
「できた。鏡見てみなさい」
彼女に言われてドレッサーの鏡を見る。
「え? これ私!?」
絹のように綺麗な黒髪、艶のある桃色の唇、白くて瑞々しい肌。
鏡に映っていたのは百合の花のように清楚で上品な女性。
「これがあなたの素の姿よ。磨かなくても美人なのに、髪も服も野暮ったくして。宝の持ち腐れよ!」
弥生さんに呆れ顔で言われるが、まったく理解できずキョトンとしながら反論した。
「いいえ、姉は美人だけど、私は違いますよ」
「家でちゃんと鏡見てる? あなたが美人じゃなかったら、この世の女はみんな器量が悪いって話になるわよ」
「……そんなことはないかと」
か細い声で言い返したら、ドアが勢いよく開いて、十二歳くらいの男の子が入ってきた。
目はまん丸で、髪はまだ子供なのにお洒落なパートスタイル。
彼も浴衣を着ていて、目を輝かせながら弥生さんに尋ねた。
「鷹政さまが女の人連れてきたって? どんな人?」