昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
「そんな凄い日なのか?」
 彼といると心のドキドキが止まらない。
 私……鷹政さんが好きなんだ。
「はい。とびきり凄い日です。鷹政さん、お屋敷に招待してくれてありがとうございます。どんなパーティよりも嬉しい」
 ハニカミながら喜びを伝えたら、彼は甘く微笑んだ。
「またいつでも来ればいい。歓迎する」
 こんな楽しいパーティなら毎日出席したい。
「ほら、じゃんじゃん飲みなさい」
 弥生さんが新しいビールを持ってきて私に差し出した。
「ありがとうございます!」
 ヘラヘラ笑いながら彼女からビールを受け取って口にする。
 弥生さんや伊織さんと打ち解けて話をして、ふたりが小さい頃から鷹政さんに仕えていることを知った。ちなみに弥生さんは私より一歳年下で直史と同じ歳らしい。
 彼らと鷹政さんの関係が羨ましく思える。
「いいなあ。私も鷹政さんに仕えたかったなあ。えへへ」
 なんだか身体がふわふわしてきて、いい気持ち。
 私の発言に弥生さんが眉間にシワを寄せて物言いをつけた。

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