不器用な恋〜独占欲が恋だと知ったのは君のせいだ

以前につけられてから、彼女でもないし、やめてほしいとお願いしたのに…

それでも、こうしてつけられていると知ってしまうと、嬉しい。

本気になれないと言う男の、わずかながらのしるしのような気がして、その場所を指先でなぞるのだった。

頑張ると決めてからも、なんら変わらない関係。

ただ、彼の態度が甘くなっただけ、それに対して、甘えられるようになったぐらい。

本気で好きだと言えば、この日常が終わる未来しか見えないせいか、疑似恋愛のままだ。

恋人未満で、セフレ以上…

どうしたら、この曖昧な関係を本当にできるのだろう?

わからないまま、彼と過ごす時間は当たり前になっている。



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