結婚の意味


歩いているとさっきまでのことがまるで嘘のようだった。あんなに決まるなんて思わなかったし、氷川主任があそこまで話してくれたから

それがきっと新島さんの心を最後につかんだと思う。悩み過ぎてもうまくはいかなかった。あの決断は速さも必要だったけど一種の賭けだった


『・・・主任』

『なんだ』

『ありがとうございます。主任が覚悟を決めて話してくれたからです』

主任は立ち止まって私の顔をのぞいてきた。にっこりわらってくれた

『部下を信じないでどうする?

お前が今日のためにどれだけ準備してきたか俺は知っているし、今まで努力もみている

だから俺が判断できたんだ

俺を動かしたのはお前だよ。東堂』


そういって主任は私の頭を撫でてくれた。この人は藍沢さんとは違う
しっかりと私のことを認めてくれている

そして後ろを押してくれている

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