Dear my star


 子供たちは「すごおい!」と興奮気味に目を輝かせてその場で飛び跳ねる。

 敵ではないと判断した子供たちは早速お兄ちゃんの傍によって話しかけていた。


 暫くして買い物袋をさげたユミコ先生がリビングに入ってきた。


 「マナちゃん、やっと帰ってきたんだね! 遅いから、真守くんも心配してたんだよ」


 慌てて駆け寄りユミコ先生に詰め寄る。


 「ユミコ先生! それよりもっ、どうして、私のお兄ちゃん、だって」

 「落ち着いて、落ち着いて」


 いつものように優しい笑みを浮かべたユミコ先生はテーブルの上に買い物袋を置いて、私の肩に手を置いた。



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