Dear my star
先生の長い長い冬休みの注意事項の話が終わって、成績表を貰って直ぐに解散になった。
英語の成績が4から3になっていたことにちょっとガックリしていると、「まーなか!」と郁ちゃんに呼ばれた。
「早くモックいこーよ! 何落ち込んでるの? そんなに成績悪かった?」
「うーん。英語がね、ひとつ落ちちゃった」
ひょいと私の手元を覗きこんだ郁ちゃんは眉を釣りあげて私を見た。
「これのどこが落ちたって!? 落ちたってのは2から1になることなんだよ! 人様に見せれないような私みたいな成績になってから言えーっ!」
「きゃっ」
がばっと抱きつかれて髪の毛をぐちゃぐちゃにされる。
やめてよー、と笑った。